うちのこ

2015年4月からワーキングマザーとして働くハハがお仕事や子育てやそれ以外をつづります

第二子が生まれました

6月7日の午前4時16分に、第二子が誕生しました。

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男の子です。

分娩時間は約4時間半、出生体重3008g。経産婦なのもあって安産で産後も比較的元気です。写真は2週間後の姿なので、生まれた時よりはもう少し大きくなっているはず。

4月後半から産休を取っていて、あれも書きたいこれも書きたいと思いつつ上の子と2人で過ごせる最後の時間を満喫してたら、ここまできてしまいました。

 きっとこれからもっともっと書きたいエピソードが出てくるので、とりあえず忘れる前に生まれた時のことを書き残しておきます。

 

なんで無痛じゃないの?

前回も今回も、私は普通分娩でした。

産む場所は、助産師さんが主体となりお産を進めるところにしました。お医者さんは常駐しており、いざとなれば帝王切開も対応可能ですが、特に問題なければ最後の会陰縫合の時しか介入しません。(縫合する必要がなければそれすらもしない)

分娩台にあがらなくてもいいフリースタイル分娩で、陣痛から分娩まで1つの部屋で完結できるLDRがあることもポイントでした。

 

無痛分娩を選ぶひとがまわりでは多くなっていて「なんで無痛じゃないの?」と聞かれることも。その時はうまく言葉に出来なかったのですが、私は自分の持つ本能の力、産む力を試してみたかったのかもしれません。少年マンガでよくあるような、主人公が力を試したくて冒険に出るような感じです。

普段はアタマで考えがちのところがあるのですが、考えるより感じる、身体の声を聞いて調子を整えるのも新鮮な体験でした。

もちろん、何が起きるかわからないのがお産。いざとなれば帝王切開でも全くかまいませんでした。赤ちゃんを無事にこの世に送り出すことさえできればいいやーって。

ひとりめの出産自体にそんなにネガティヴなイメージがなかったのでまた普通分娩をえらびましたが、すんごい大変だったら無痛を検討したかもしれないなあ。

 

始まりは 6月6日のことだった

この日は午前中に検診があり「今週前半に生まれてもおかしくないから、荷物の準備だけしといてくださいね」と言われて帰ってきました。

今夜かもしれないですね!と助産師さんと軽口をたたいていたのが、まさか本当になるとは…。

15時ごろから前駆陣痛はあるものの、まだまだ不規則。しかし15時半ごろにおしるしがあり、こりゃー今夜か明日かなと覚悟しました。(上の子の時にそうだったため。人によってはおしるし後すぐにお産にならない場合もあります)

 

そうかも…違うかも…と思いつつ夕方にムスメの保育園へ歩いてお迎えに。産休に入ってから早めにお迎えに行っていて、帰りは1時間半くらい外で遊ぶのが日課でした。この日も公園で遊び、顔見知りになったママ友とおしゃべりし、帰り道は途中から抱っこ。

 歩いて15分のところに越してきた母と夕飯を食べながら、お産が夜になった場合はムスメを見てもらう予定になっていたので今夜かも?ということを伝え、心の準備をしてもらって母帰宅。

とはいえ、やっぱりムスメが寝付くまでは待ってほしい!とお風呂や寝かしつけをしつつお腹のムスコにテレパシー。思いが通じたのか、ムスメ無事就寝。夫も帰宅。よし、いつ来てもいいぞ、ムスコ!

 

まだ余裕

23時40分ごろから規則的になり始めたお腹の痛み。陣痛アプリで間隔はかったところ、すでに7分間隔!

経産婦だから15分間隔になったら産院に連絡してね、と言われていたのをとうに切ってる…。でもまだ普通に話せるレベルだし、帰れって言われたらどーしよう、と心配しつつ産院に電話。来てもいいよ〜と言われて夫がなぜか緊張する。いよいよだ。

 0時半、母に電話してムスメの付き添いを依頼。母を待ちつつ、荷物の準備とこれからの戦いに備えてバナナやウイダーinゼリーをほおばる。お産は体力勝負だから食べとかないとね、と夫とおしゃべりできるぐらいまだ余裕。

 1時くらいに母到着、夫と一緒に車で20分の産院へ。車の揺れはお産を促進する作用があるらしいです。

 

産院ついた

1時半ごろ、産院到着。LDRである和室に通される。この時点で子宮口4センチ。

このLDR、心からオススメします。

子宮口全開(10センチ)までは陣痛室で耐え、赤ちゃんをいきんで出す段階で分娩室へ歩いて(!)移動するというのがよくある話なのですが、このタイミングで歩くのなんてマジ無理だと思います。その点、LDRはひとつの部屋で完結できるのが良いところです。

 この頃もまだまだ余裕。夫とともにちょっと寝とくか…と仮眠。夫は興奮して寝付けない模様。

 

 2時半くらいからちょっとずつ痛みだすも呼吸法でなんとかできるレベル。この時点で子宮口7センチ!初産の時はここまでくるのに10時間くらいかかったぞ。これが経産婦さんのチカラです、と言われてテンションが上がる。

夫、ようやくウトウトし始めるも、今度はこっちが段々余裕なくなるわけで。

 

産むチカラというか本能というかケモノ

3時過ぎからいよいよ見さかいなくなり、夫にいきみ逃しを手伝ってもらう。

文字で書くとなんともないんですが、要は赤子が産道を降りてくるとともにお尻のへんが痛くなるのですよ…。そこをグーで押してもらうと、いきむのを逃せるわけです。子宮口が全開になる前にいきんでしまうと、赤ちゃんが出てくるところが裂けてしまったりするのでそれまではひたすらガマンガマンなのです。

5分おきに押してー!と起こされ、もはや寝るどころじゃない夫。眠いのに悪いなとかそんな優しさはどっかに吹っ飛んでおり、むしろ何のために君はいるんだとばかりに遠慮なく起こしてました。鬼ヨメだ…と言われたようですが気にしない。助産師さんを呼ぶけど、なかなか来ない。

後で聞いたのですが、この日は3組のお産が20分間に集中していたようです。私の20分前に2組がほぼ同時に出産。うちひとりは産院到着後10分で生まれてしまったとか。

助産師さんは2人体制で、応援呼ぶ間もなくみんなどんどんお産が進んでしまったそうな。

本来なら1人のお産に1人の助産師さんがずっとらつくというのがウリの産院だったのですが、そうも言ってられない状況だったみたいです。だからこそといってはなんだけど、夫の立ち会いあって本当によかった。1人だったら、孤独に耐えられなかったなぁと思います。

 

やるしかない

もう無理ー!となってナースコールするも、まだ全開大じゃないから!と言われ夫と2人で残される。心細いよー!と助産師さんに泣きつくも、ごめんねごめんねと行ってしまった…。

 もうこうなったらやるしかない!となんだか腹がすわって呼吸法と夫のグーの力でいきみのがしを続ける。夫婦で汗ダクダク。

もう無理ー!がふたたびきてナースコール。ようやくきてくれた助産師さん。夫いわく、めっちゃ汗かいてたらしい。ありがたい。

 お医者さんも到着。おそらく全開大、排臨(赤ちゃんのアタマが見えている)ですという言葉が聞こえる中、自然に赤ちゃんを産みだす姿勢に。あとは助産師さんのリードと陣痛の波に合わせていきむだけ。目を開けて力を入れ、ただただ無事にこの世に送り出すことだけ考える。

 

私、この時点までクッションにもたれての四つ這いでした。このままだと赤ちゃんの行き場がないと言われ仰向けに。そして聞こえてきたムスコの泣き声。とりあげてくれた助産師さんの手から私の胸へ。

待ってたよ、よく来たねぇと自然に声がでる。へその緒は上の子同様、夫が切りました。なんだか涙が出た、と後で夫が言っていました。

 

胎盤をさわらせてもらった

赤ちゃんが出たあとは胎盤も出します。助産師さんにお腹も押されるし出血もあるしで結構痛い。

今回は胎盤も触らせてもらいました。10ヶ月間、赤ちゃんを守ってくれた胎盤。けっこう厚みと弾力があります。赤ちゃんをつつんでいた羊膜(これが破れると破水します)も触らせてもらったけど、伸びのいいはりのあるゴムのような感じでした。

夫とふたりでおー。といいつつ触ってましたが血が苦手なひとはダメかもしれません。でも一生に何回もないので、機会があれば触らせてもらうのもオススメです。 

 

4人でがんばった

今回のお産は最後の10分間は助産師さんがついていてくれましたが、ほぼほぼ夫と2人で乗り切ったお産でした。

いや、違うな。 こんなに分娩時間が短かったのはムスメが産道をつくってくれていたからだし、ムスコが頑張らなければ会えなかったわけで。家族4人でがんばったお産でした。

とりあえず、無事にこの世に送り出せて本当に良かった。となりでプープーおならしつつ寝てるムスコを見て改めて思います。

 

生まれてきてくれてありがとう。