2歳半のムスメ。
彼女が夜寝る前には、たくさんの儀式があります。
たとえば、
電気を消して、ふとんに入って少しして
「…おちゃちゃ!」
ふたりで台所にいって、コップに麦茶(最近はそば茶)を半分より少しだけいれて渡すと、ぐびぐびと飲んでコップを返してまたふとんに潜るのです。
最近は、コップを渡すとそれを持ってベランダの窓ぎわに立ち、外をながめながらちょっとずつ飲むのが彼女のお気に入りです。
まっ暗闇の中、彼女とならんで外を見つつ
「くらいねー」
「夜だからねー」
とおしゃべりしながらお茶をちびちび飲んでいると、なんだかとても素敵なところにいるような気がして、面倒だけどまぁ悪くないかな、と思いながら
「はいっ」と飲みほされたグラスを受けとって机に置き、ふとんに向かう彼女の後を追うのでした。
今夜もよい夢がみられますように。
また明日もいっぱいあそぼうね。