うちのこ

2015年4月からワーキングマザーとして働くハハがお仕事や子育てやそれ以外をつづります

学ぶのって楽しいと思えたら良いな。小2ママが読んできた5冊の本たち

子どもが小学生にあがる前に、これから「勉強」が始まるけどどう向き合ったら良いのかな、と考えた時、頭に浮かんだのが職場のメンバーだった。

 

今の勤務先では、みな「学ぶ」ことを楽しんでいるように見える。新しい知識を得ること(インプット)に貪欲だし、それをまわりに伝える(アウトプット)してシェアする文化もある。何よりも、学び続けることに意欲的だ。知らないことがあったり、できないことがあっても調べて失敗して、その経験を活かしてまたやってみる。その積み重ねで、1年間で自分の知識やできることを増やしているメンバーを見て、こういうの良いな、ってずっと思っていた。

 

また、生まれてからずっと子どものことを見ていて、できないことができるようになった時の喜びってとても輝いている、とも思っていた。初めて立てるようになった、歩けるようになった、初めてひらがなが読めるようになった…。それまで自分には手が届かなかった、ふわふわとした世界の輪郭がはっきりとして、できることが増えた喜び。わかることが増えた喜び。ぱぁっと顔が輝いて、めちゃくちゃ嬉しそう。

 

そういう瞬間を増やしてあげたいな、と思って読んだ本を紹介します。

 

 

 

 子どもの思考や認知の特性ってなんだろう?

わたし自身、電話をとりながらメモを取るのがとっても苦手だったり、マルチタスクよりもシングルタスクにじっくり取り組む方が好きだったりと凸凹だな~と感じていた。

同じ「情報をインプットする」行為ひとつとっても、動画で学ぶ方がやりやすい人・本で学ぶのがやりやすい人と分かれるように、「思考や認知の好み」があるということがこの本を読んでわかった。

視覚が敏感なら、まわりをきれいにしてからの方が集中しやすかったり、聴覚が敏感なら雑音の少ない環境で作業した方が効率があがったりとか。

「感覚」って発達の基本じゃん、って思ったし、この子はどんな感覚特性があるんだろう?ということに注意をはらうようになった。

 

文字を書くことが好きでお手紙を書くのが大好きな小2ムスメは言語×視覚、アニメのテーマソングを数回聞いただけでわりと歌えるようになる4歳ムスコは言語×聴覚かなぁ…。

 

 学びへの向き合い方

「学力」の経済学

「学力」の経済学

 

 小学生になったら宿題が始まり、親のかかわりがめちゃめちゃ求められる、という事前情報は得ていたので、親が心掛けた方がいいことがあれば知りたかった。この本によれば「勉強するように言う」のはあまり効果がなく」、「勉強をする時間を決めて、横について見守るのがベスト」らしい。親じゃなくてもいいって書いてあるけど、低学年のうちは送迎しないと塾に行くのも難しいし、やっぱり親の出番は増える。あとやたら学校から親に「宿題の丸付け・なおしのチェックもしてね!」って言われる理由も、エビデンスがあると思えばちょっと納得。(でも大変)

 

この本を読んで、アウトプット(成績)じゃなく具体的なインプット(宿題やったこととか、本読んだこととか)に対して褒めていこうと決めた。

褒めるときには、もともとの能力ではなく、具体的に達成した内容を挙げることが重要。
そうすることによって、さらなる努力を引き出し、難しいことでも挑戦しようとする子どもに育つ。

 

また、この本を読んでいて気になってきたワードが『非認知能力』。学校は学力に加えて非認知能力を培う場でもあると。なかでも重要なのは『やり抜く力』であると。

 

『やり抜く力』。どうやったら身につくのか?なんなら私も身につけたい!

 

『やり抜く力』ってどうやったら伸びるの?

やり抜く力

やり抜く力

 
「やり抜く力」について、もっと知りたくなって読んだ本。
やり抜く力(GRIT)とは、情熱と粘り強さ。好きなことはずーっと続けられるけど、そういうことかな?と思って読み進めた。
 
読んでやってみよう!と思ったのは、次の5つ。
  • 子どもたちは何が好きなんだろう?をじーっと観察する
  • これが好きそう!やってる時楽しそう!と思ったり本人が言ってきたら、興味を持ち続けられるような機会をつくる
  • 自分よりちょっとうまい人たちのいる環境につっこむ。刺激や情報、肯定的なフィードバックが得られる場
  • 才能とやり抜く力は別だよ、と伝え続ける
  • やってみてダメならやめる

 

習い事とか1年でやめちゃうなんてなー…ってガッカリしてたけど、ガッカリする必要なんてないって気づいた。やってみてダメなら、やめてもいいんだもんね。
 
 自分の小さい頃を振り返ると、完璧主義が災いして目標とする状態にすぐ到達してないと嫌になってやめてしまう、というのが続いていたので「たいへんなことをするには習慣化するのが一番」という記述と「できない自分に羞恥心を抱いても解決しない。失敗は恥ずかしいことじゃない」という部分にウッとなった。
 
わかってるんだけどね。。これは認知の刷り込みなので、少しずつ変えていくしかない。子育てって自分と向き合うことでもあるなぁ。
 

習慣化をするには

小さな習慣

小さな習慣

 
たいへんなことを成し遂げるには習慣化がいちばん、って『GRIT』に書いてあったけど、じゃあ習慣化をするにはどうしたらいいんや!と思って手にとった本。
 
なぜその習慣を身に着けたいと思っているのか?を紙にかいてみるといいよって書いてあったけど小1はまだムズいよな〜と思ったので、取り入れたのはこんな感じ。
  • 宿題をやり始めるタイミングを決める。うちは夕飯のあと。私は片付けをしながら。しんどいときは横についてる必要があるのでなかなかスムーズにはいかないけど…。
  • 場所を決める。うちはリビング。親の目が行き届くし、わからないことがあってもすぐに聞ける。
  • やりたがらない時はとりあえず小さく刻む。まずは1ページ。それでも嫌がる時は漢字ひとつまずやってみよ?と声掛け。実際に1問で手が止まることはほとんどない。
  • やりおわったらごほうびを用意する。うちはここに失敗?して、帰宅後まずオヤツ食べつつYou Tube、の習慣ができてしまい帰宅後すぐに宿題の習慣はできていないです。でもまずほっとしたいだろうからいいか〜って思ってる。
 個人的にはやっても進歩の実感がないと続けるモチベーションが下がるので、やったらできたじゃん!って褒めまくる、漢字の例文を以前習った字を使ってつくるようにうながす、とかはやってる。 できないことができるようになったね!いいじゃん!をひたすら念仏のように唱えている日々。たまに親も疲れてますが。
 

学ぶことって楽しい。その理由

学び方がわかる本―勉強は楽しい!!

学び方がわかる本―勉強は楽しい!!

  • 発売日: 2003/08/30
  • メディア: 単行本
 
とはいえすっと行かないことも多い。自分もそうだけど、できない理由や、具体的にどこがわからないかか言語化できない時もあるから、学びのつまづきを分解することで、うまく進まないときの対処ができると思った。
 
本によると、学びのつまづきは3つの障害が原因とのこと。
 
①誤解語の放置
意味をわかっていない言葉を放置していること
私も仕事でよく意味がわからない言葉を使って話される会話には入れないことが多い。対策は、言葉の意味を調べて、例文を書く。
 
②マス(実体)確認の欠落
見て分かり触って分かるものが欠落している。
このようなご時世だと実体確認するの難しい場合もあるけれど、絵をかいたり、図をかいたり、模型をつくったり、実物を見に行くなどして実体確認できるものをつくると良いとのこと。図解するとわかった!ってなるのはココが解消されているからだな。
 
③段階の飛び越し 
自分がわからんな?と思う一歩手前(=わかっている一番最後のところ)まで戻ってやるのが良いのだそうだ。算数、2年生の今もめちゃめちゃ苦労しています…。1~10の足し算引き算を手をつかってやっているけど、学校ではもう3桁の数とかだもん。早期教育はいらないな、と思っていたけどやっていたら少し状況変わったのだろうか。
まわりの友達と比べちゃう時期でもあるけど、自宅ではもうちょい手前まで戻った教材をやるのが良いのかもしれない。
 
 
この本でよかったのは、勉強の方法のエッセンスが簡潔に書いてあること。
これって大人にも通ずると思う。
 
勉強の方法
 
1.情報を集める
2.その情報をどのように使うことができるかを考えてみる
3.その情報を使ってみる
 
勉強はたのしい。
勉強するにつれて、だんだん学ぶ速度があがり、より多くのことを学べるので、より多くのことができるようになる。
 
学んだことを使って、これまで自分にはわからなかったこと、見えていなかった世界が見えるようになるのは楽しいことだと思うから、これからも子どもたちの学びをサポートしていきたい。 もちろん、私自身の学びも。