子どもが小学生にあがる前に、これから「勉強」が始まるけどどう向き合ったら良いのかな、と考えた時、頭に浮かんだのが職場のメンバーだった。
今の勤務先では、みな「学ぶ」ことを楽しんでいるように見える。新しい知識を得ること(インプット)に貪欲だし、それをまわりに伝える(アウトプット)してシェアする文化もある。何よりも、学び続けることに意欲的だ。知らないことがあったり、できないことがあっても調べて失敗して、その経験を活かしてまたやってみる。その積み重ねで、1年間で自分の知識やできることを増やしているメンバーを見て、こういうの良いな、ってずっと思っていた。
また、生まれてからずっと子どものことを見ていて、できないことができるようになった時の喜びってとても輝いている、とも思っていた。初めて立てるようになった、歩けるようになった、初めてひらがなが読めるようになった…。それまで自分には手が届かなかった、ふわふわとした世界の輪郭がはっきりとして、できることが増えた喜び。わかることが増えた喜び。ぱぁっと顔が輝いて、めちゃくちゃ嬉しそう。
そういう瞬間を増やしてあげたいな、と思って読んだ本を紹介します。
子どもの思考や認知の特性ってなんだろう?
わたし自身、電話をとりながらメモを取るのがとっても苦手だったり、マルチタスクよりもシングルタスクにじっくり取り組む方が好きだったりと凸凹だな~と感じていた。
同じ「情報をインプットする」行為ひとつとっても、動画で学ぶ方がやりやすい人・本で学ぶのがやりやすい人と分かれるように、「思考や認知の好み」があるということがこの本を読んでわかった。
視覚が敏感なら、まわりをきれいにしてからの方が集中しやすかったり、聴覚が敏感なら雑音の少ない環境で作業した方が効率があがったりとか。
「感覚」って発達の基本じゃん、って思ったし、この子はどんな感覚特性があるんだろう?ということに注意をはらうようになった。
文字を書くことが好きでお手紙を書くのが大好きな小2ムスメは言語×視覚、アニメのテーマソングを数回聞いただけでわりと歌えるようになる4歳ムスコは言語×聴覚かなぁ…。
学びへの向き合い方
小学生になったら宿題が始まり、親のかかわりがめちゃめちゃ求められる、という事前情報は得ていたので、親が心掛けた方がいいことがあれば知りたかった。この本によれば「勉強するように言う」のはあまり効果がなく」、「勉強をする時間を決めて、横について見守るのがベスト」らしい。親じゃなくてもいいって書いてあるけど、低学年のうちは送迎しないと塾に行くのも難しいし、やっぱり親の出番は増える。あとやたら学校から親に「宿題の丸付け・なおしのチェックもしてね!」って言われる理由も、エビデンスがあると思えばちょっと納得。(でも大変)
この本を読んで、アウトプット(成績)じゃなく具体的なインプット(宿題やったこととか、本読んだこととか)に対して褒めていこうと決めた。
褒めるときには、もともとの能力ではなく、具体的に達成した内容を挙げることが重要。
そうすることによって、さらなる努力を引き出し、難しいことでも挑戦しようとする子どもに育つ。
また、この本を読んでいて気になってきたワードが『非認知能力』。学校は学力に加えて非認知能力を培う場でもあると。なかでも重要なのは『やり抜く力』であると。
『やり抜く力』ってどうやったら伸びるの?
- 子どもたちは何が好きなんだろう?をじーっと観察する
- これが好きそう!やってる時楽しそう!と思ったり本人が言ってきたら、興味を持ち続けられるような機会をつくる
- 自分よりちょっとうまい人たちのいる環境につっこむ。刺激や情報、肯定的なフィードバックが得られる場
- 才能とやり抜く力は別だよ、と伝え続ける
- やってみてダメならやめる
習慣化をするには
- 宿題をやり始めるタイミングを決める。うちは夕飯のあと。私は片付けをしながら。しんどいときは横についてる必要があるのでなかなかスムーズにはいかないけど…。
- 場所を決める。うちはリビング。親の目が行き届くし、わからないことがあってもすぐに聞ける。
- やりたがらない時はとりあえず小さく刻む。まずは1ページ。それでも嫌がる時は漢字ひとつまずやってみよ?と声掛け。実際に1問で手が止まることはほとんどない。
- やりおわったらごほうびを用意する。うちはここに失敗?して、帰宅後まずオヤツ食べつつYou Tube、の習慣ができてしまい帰宅後すぐに宿題の習慣はできていないです。でもまずほっとしたいだろうからいいか〜って思ってる。
学ぶことって楽しい。その理由
勉強の方法
1.情報を集める
2.その情報をどのように使うことができるかを考えてみる
3.その情報を使ってみる
勉強はたのしい。
勉強するにつれて、だんだん学ぶ速度があがり、より多くのことを学べるので、より多くのことができるようになる。