うちのこ

2015年4月からワーキングマザーとして働くハハがお仕事や子育てやそれ以外をつづります

子どもの習い事に付き添ったら自分の中に松岡修造が生まれた

年長さんといえば、保育園や幼稚園でも習い事が活発になる年代です。

娘ももれなく「スイミング行きたい〜」と言ってきました。

そうかそうか、と5月に体験会を予約したものの、自分の中で不安が芽生えています…。

 

ちょっと失敗しただけなのに

先週末。ムスメをボルダリングジムの体験会に連れて行きました。6歳の仲良し従兄弟も一緒です。

普段から木登りや高いところに登るのが大好きなムスメ。児童館に設置されたボルダリングの壁に興味津々だったので、やってみたら楽しいかな?と。

 

実際、始まる前まではルンルンだったのです。

従兄弟もまるでサルのように登っていきます。楽しそうです。しかし。

いざムスメの番が近づくと、だんだん不安そうな顔に。

私のことをじーっと見てくっついてきたり。落ち着かない。

さんざん促されてやっと登りかけるも、横の進行方向に行かず上の方に行っていたので「ちがう横に行くんだよ〜横!」と夫が声をかけた途端。

 

ふいと降りてきてしまいました。

 

そして顔を真っ赤にして抱きついてきて離れなくなってしまったのでした…!

なんと。

まだ始まって5分だよ!

 

先生は困ったような顔。

まだまだこれからプログラムは続くし、ほかの参加者の子どもたちも待ってる。

 

先生には先に進めてもらいつつ、必死に説得を試みました。

「どうしたの?」

「やってみればいいじゃん」

「落ちたって大丈夫だよ」

色々と声かけしてみたのですが、全然口聞いてくれない。

あまりの反応のなさに、だんだんと自分がヒートアップしていくのがわかりました。

「お金はらってるんだからさ、ちゃんとやって?」

 

あーあ、いちばん言われたら嫌なこといっちゃった。

でもムスメは全く響かず。(当然である)

 

松岡修造が爆誕した

親に怒られてるの、みんなに見られるのは嫌だよなという思いがかろうじて働き(私だって見られるのは嫌だ)、少し離れたところで改めてムスメに聞くことに。

 

いや、この時点で私に聞く耳はなかった…。

 

なぜやろうとしないのか?

それに対しての怒りで正直沸騰してました。

彼女と目線の高さを合わせて両肩に手を置き、

「なんでやらないの?最初からうまくできるわけないじゃん。出来ないからってそうやって逃げるの?逃げるのすごいカッコ悪いよ。そうやって逃げてたらスイミングだってなんだって出来ないよ!!!」と言い放ってしまったのでした…。

 

やってしまった〜全否定。

 

自分の中にこんなスポ根なところがあったとは。松岡修造かー!そして修造はきっとこんな言い方はしない。ごめん修造。

 

このままじゃだめだわと思い、「やりたい気持ちになったらおいで」といったん離れました。

 

落ち着けよ母ちゃん

無邪気な2歳児弟と少し遊び、私もだんだん気持ちが落ち着いてきました。

心配になったのか、気づいたら夫がムスメと話していました。

 

泣き出してから30分後。

 

「やるって」

と夫がムスメを抱っこして出てきてくれました。

 

ちょうどその時。

「みんなが見ていないとところで、こっそりやってみる?」

ジムのお姉さんが声をかけてくれました。

 

簡単なのやってみよっか、とポインタで手や足をかける岩を示してくれ、ムスメもそろそろと始めてゴールまで到達することが出来ました。

 

「やったー!ナイスクライム!」

褒めてもらってむっちゃ嬉しそう。

「またやってみる!」とすぐに登りたがったのでした。

 

なんでだろう

後で夫に聞いたところ、

「失敗したのが嫌だった」

「みんなにみられてるのが恥ずかしかった」

そうです。

 

夫とは

「嫌だったらやらなくていいよ。帰ろう。その代わり、次ボルダリングやりたいって言ってもやらないよ」

「それはやだ…」というやり取りをしたそうな。

 

完璧主義、なかなか手強いです。

間違えちゃってもいいんだよ。 - うちのこ

 

月齢かな、と思う一方で、

自分の中にあんなスポ根怒りが湧き上がってきたのがショックでした…。

もし、5月のスイミングでもおんなじようなことが起きたらどうしよう?

 

 

幼い時、ピアノの練習をロクにしない私に怒り狂ってた母の気持ちがわかってしまった。