うちのこ

2015年4月からワーキングマザーとして働くハハがお仕事や子育てやそれ以外をつづります

手をつないで歩いた毎日からの卒園。


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3/31は、弟の保育園最後の登園日だった。

親の方がしみじみとして、手の中に握った彼の小さい手のひらをぎゅっと握り直していた。ちょっとかわいた、この小さい手の感触を忘れないように。

 

コロナ禍で自転車で送迎&電車で通勤スタイルがすっかり変わった。在宅勤務がメインになり保育園の送迎は歩いていくようになった。

二人で歩くほんの10分弱の時間が毎日のほんのささやかな楽しみだった。

 

彼は小さいときからよく話をしてくれるタイプだった。虫にハマった時は昆虫しりとり、トーマスにハマった時はトーマスにでてくるキャラクターで何がいちばん好きか、今日は保育園でここに行くんだ、もう友だちの●●くんはきてるかな…。

 

かと言えばだまって歩く日もあって、でもどんな日でも手をん、と差し出すとぎゅっと握り返してくれるのが好きでよく手をつないでいた。冬の寒い日にはコートのポケットに手をいれて、さむい!さむい!と言いあったり、夏の日にはカマキリがよく出るスポットを通って、いる?いないねぇー。やっぱ雨上がりはだめなのかね。いや、いたいた!つかまえたっ!と興奮したり、生活の中で季節や成長を感じられる大事な時間だった。

 

お姉ちゃんが小1になって登校しぶりになり、登校に付き添っていた期間はおばあちゃんに送りをお願いしていたのだけど、1回だけどうしても言うことを聞かないときがあった。家でママがかえってくるのまってる。ママといっしょに保育園にいく。

学校から自宅に帰って家に戻ったときのママー!と駆け寄ってきた彼の着てたTシャツは赤色だっただろうか?全部の光景を覚えていたいのに、どうしてこうするすると砂が落ちていくみたいに覚えていられないんだろう。

 

それは、あんまりワガママを言わなくなっていた彼の唯一の爆発の日だった。その日も、手をつないで一緒に保育園までいったなぁ。

 

要領がよくて、ごはんを食べるときはすぐにひざの上にのってきて、大好きなものがすぐに変わって、友だちが多いタイプ。弟くんは大丈夫でしょ、と周囲に言われることが多いし私もそう思っていたけど、保育園の副担任の先生がふと言った言葉が印象に残っている。

 

弟くんは盛り上げ上手だから、おうちに帰ったらホッとして疲れが出たりしてないかなって思ったりもするんですよ。

 

ああ本当にそうだ。手をつないで二人で話せるあの時間はもう卒業だけど、これからは日々の彼の様子をそっと見ていこう。お姉ちゃんは彼の入学を本当に楽しみにしていて、学童に様子を見に行ったり、宿題をやるように声かけてくれたりといそがしそうだ。2人のランドセル姿は頼もしい。

 

卒園おめでとう。そして入学おめでとう。