うちのこ

2015年4月からワーキングマザーとして働くハハがお仕事や子育てやそれ以外をつづります

withコロナになって、カーテンのふさかけがついた

気が付けば前の記事から4か月が過ぎてしまった。

勤務は原則在宅になり、朝から晩まで自宅で過ごすことが増えた。2015年の4月から働き始めた不器用ワーママ生活に、新しい時間がうまれた。

勤務開始までの1時間。それは、私にこれまで見過ごしがちだった家の中に目を向けさせるのに十分だった。

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今の家に引っ越してから4年間、カーテン屋さんにもらったふさかけは収納棚の箱の中にずっとしまわれたままだった。

 

朝起きてカーテンをシャッと開け、とりあえず日の光を室内に通して身支度を整え、バタバタと子どもたちを起こし、「早く早く」と念仏のように唱えてギリギリの電車に飛び乗り、1時間半かけてオフィスに向かう。

そんな毎日だったから、ふさかけがあってもくるっと巻き付けて止める余裕すらなかった。普段過ごす時間の少ない通称『北の部屋』にもカーテンを下げていたけど、それは開けることすらほぼ皆無だった。

 

まわりを見る余裕のない、綱渡りのような毎日にちょっとした時間が生まれて、私は初めてカーテンをちゃんとまとめてとめたい、と思えるようになった。

 

ずっと見ないように、気づかないようにしていたけど、私はすっきりとした、きれいな部屋で過ごしたかったんだ…! 

 

 自粛期間があけたぐらいにニトリに行って、賃貸に使えるカーテンのふさかけを部屋の分だけ買いそろえた。つける場所と色味もあっていたし、木製なのもよかった。

www.nitori-net.jp

 

位置をはかって取り付け、カーテンのふさかけをくるっと巻いて止めると、なんだか生活の中にぴたっと区切りをつけられるポイントが増えたような気がして、嬉しくなった。

 

これまでの生活スタイルががらりと変わってとまどう部分もたくさんあるけれど、良い方向に向かっている部分もあるんじゃないか、と私は感じている。家族で過ごす時間や家で過ごす時間が増え、あたらめて自分の価値観、何を大事にして生きていきたいかということに意識が向いている。

 

あれから数か月。

夫はいまだにふさかけをとめてはくれないけど、私は自分のために毎朝くるっと巻いてふさかけをとめている。新しい1日を始めるために。