うちのこ

2015年4月からワーキングマザーとして働くハハがお仕事や子育てやそれ以外をつづります

小1男子の課金チャレンジ

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5月から、小1弟がマリオランというゲームアプリにハマっている。

帰宅後はランドセルを投げ出して手洗いうがいをしてまずiPadを取り出してマリオラン。ひたすら「おりゃーーー」とタップしまくっている。

play.google.com

好きで好きでやり込んだ結果、無料でできる範囲のステージは全てクリア。You Tubeでプレイ動画を眺めてはイメトレを繰り返していた。

 

「ねぇママ、このボタンなぁに?」

かなり初期の頃から何回か聞かれていた課金ボタンの画面。お値段1200円なり。

 

「これは課金ボタンだよ。ここから先はお金払って遊んでねってボタン。押しちゃだめだよ」

実際は押しても私のTouchIDがなければ決済は実行されない。

 

「フーン」

 

とりあえず押しちゃダメっていうことは分かってくれた(っぽい)。でもその後も何回か聞いてきたので課金したいんだな〜という気持ちは伝わってきたけど、課金グセを付けたくないという気持ちもあって許可しなかった。

 

何日かたったある日。

「ママ、まちがっておしちゃった!!!!」

完全に確信犯の犯行である。

 

課金したい息子と母からの提案

ある時、おじいちゃんおばあちゃんが遊びに来ておこづかいをくれた。1000円札1枚。

我が家はお年玉以外おこづかいはあげていなくて、彼にとっては大金。

 

その夜、セリアで買ったサメのおサイフから1000円札を取り出してじーっと見つめたあとで聞いてきた。

「ママー、これでマリオランのステージ開放できる?」

 

おうおう、まだ諦めていなかったのか。

「なんでマリオランのステージ開放したいの?」

「だってさぁ、英語版の動画みてたら1日で全部のステージクリアしてる人とかいるんだよ。ずるいよ!」

「ほうほう」

「それにさ、次のステージ全然あそべないんだもん」

隣で聞いていた姉も参戦。

「他のキャラも開放したいんだよね」

キャラの開放にはそれぞれ条件があって、無料だと開放できるキャラには制限があるらしい。

 

夫も手元のiPadで調べて「まぁマリオランだったらこの先は課金しないとって感じだな」と言う。

 

勢いづいた息子。

「ママ、これで課金したい!!!」と目をキラキラさせて1200円をもって来た。

 

「息子くんがマリオランに課金したいっていう気持ちはよくわかったよ。でもね、ママには心配なことがあるんだよ。1日あたりの制限時間、ぜんぜんまもってないでしょう」

 

う、と息子。

 

そう、息子はひとつのことに熱中するとまわりが見えなくなるほど没頭するタイプ。小さい頃からそうで、パズルやレゴも形にするまで2時間でも3時間でももくもくとやる。

You Tubeとゲームもしかりで、空き時間があればすぐに「You Tubeみていい?」といい、こちらから言わないとほぼやめない。

iPadに平日は1時間、休日は1時間半の制限時間を設定したのだけど、ボタンを押してコッソリ延長していたのを知っていたのだった。

 

集中力があるのはめちゃくちゃ良いところだし伸ばしてあげたいけど、時間だよ〜と言われてからやめるまでも「ちょっとまって」の連続でなかなかやめないし(待たないよ!)、宿題やお風呂はあとまわしだし、やめたあとは「つまんなーいつまんなーい」と不機嫌だし、これはまだゲームとうまく付き合えるだけの成熟さが足りないなぁ〜と気になっていた。

 

「だからさ、ママから提案なんだけど。

この1200円は封筒にいれて預かっておくよ。今日は日曜日だから、明日の月曜日から次の日曜日までiPadの時間制限を守れたら課金できるってのどう?時間がきたら、延長ボタンは押さないでそこでおしまいにするの。このお金は息子くんのだから、どう使うかは息子くんが決めていいよ。だけど、実際に使いたいことに使えるかは自分の努力次第っていうのはどうだろう」

 

自分ががんばれば自分の好きなものが手に入るという経験になればいいな

息子はゲーミフィケーションぽいことが好きで、スマイルゼミも課題を終えた後にタブレットについてるゲームアプリで遊べるのと、やればやるほどランクが上がるのが楽しみなようでコツコツと頑張っている。

 

それに、最近は自分のおこづかいの使いみちは自分で好きにさせてもいいのかもなと思い始めていた。私自身、幼い頃はあまり欲しいものを欲しい、と言うよりも周辺情報を手に入れて満足してしまうタイプ。本当はライブに行きたいのに雑誌のインタビューばかり読んでお茶をにごしたり。その分、お金は貯まったけど、でもあの頃にもっと体験にお金を払っていたらもっと自分の中にお金に変えられない経験がためられたんじゃないかな?という後悔も少しある。

これは、最近よんだ『DIE WITH ZERO』という本の影響かもしれない。

 

ある程度自分の「やりたい」「これ好き」はリアルタイムで実体験していったほうがいいんじゃないかなと思うようになったのだった。

しかも簡単にポンと買うだけじゃなくて、プラス自分の力で望みを叶えられた!っていう成功体験になれたらより満足感も高いのでは。

 

「わかった!じゃあそうする!!」

 

これにて交渉成立。

ノリノリで「ついでに学童で宿題も全部やってくる!」と自らハードルあげにいったかと思ったら「ママー、やっぱり宿題はできたらにする」だそうで。前言撤回早くない?!

 

チャレンジ初日

初日の月曜日。

制限時間のアラームがでて、しぶしぶやめつつも、さっそく「延長していい?」としれっと聞いてきた息子。

 

しないよ!!!!

 

さて、果たして課金チャレンジは成功するのでしょうか。